ポン・チーの違いと鳴きの基本|最初は役牌のポンだけでいい
公開日 2026-07-15更新日 2026-07-15
ポンとチーは、どちらもほかの人が捨てた牌をもらって、自分の3枚セットを完成させる技(=鳴き)です。違いは2つだけ——ポンは「同じ牌のトリオ」を誰からでも、チーは「つづき数字のかいだん」を左どなりの人からだけ。これが検索でいちばん知りたい答えだと思います。
ただし、この記事はもう一歩先まで書きます。鳴きは手が早くなる代わりに失うものがあり、初心者のうちは、鳴きは役牌のポンだけでいい、というのが当サイトの結論です。仕組み→違い→使いどころの順で説明します。
鳴き=「もらって そろえる」
麻雀は基本、自分で山から1枚ずつ引いて手をそろえるゲームです。でも、ほしい牌をほかの人が捨てることがあります。そのとき「ポン!」「チー!」と発声すると、その捨て牌をもらって自分の3枚セット(かいだんかトリオ)を完成させられます。もらったセットは自分の右横に表向きで置き、全員に見せたままゲームを続けます。
発声はどちらも正式のままです。「もらいます」ではなく、必ず「ポン」「チー」と言います——ここは麻雀の共通語です。
ポン:同じ牌のトリオを、誰からでも



自分が同じ牌を2枚持っているとき、その3枚目を誰かが捨てたら「ポン」でトリオが完成します。ポイントは4人のうち誰の捨て牌でもいいこと。3人の捨て牌すべてがチャンスなので、鳴きのなかでいちばん起こりやすい技です。
チー:かいだんを、左どなりの人からだけ



かいだんの完成に必要な1枚を、左どなりの人(上家・カミチャ)が捨てたときだけ「チー」でもらえます。右の人や向かいの人の捨て牌はもらえません。左どなりは「次に自分へ牌を回してくれる順番の人」なので、その人からだけ前借りできる、とイメージすると覚えやすいです。
違いは表で1発
| ポン | チー | |
|---|---|---|
| 完成するセット | トリオ(同じ牌3枚) | かいだん(つづき数字) |
| 誰からもらえる? | 誰からでも | 左どなりの人だけ |
| 同時になったら | ポンが優先 | チーはゆずる |
同じ捨て牌に「ロン(あがり)」をかけた人がいる場合は、ロンが最優先です。優先順位は「ロン>ポン>チー」と覚えてください。
鳴くと失うもの——ここがいちばん大事
鳴きは手が早くなる攻めの技ですが、タダではありません。鳴いた瞬間に、次の3つを失います。
- リーチができなくなる——リーチは鳴いていない手だけの役です
- メンゼンツモも消える——鳴かない前提の役はぜんぶ使えなくなります
- 手の中身がバレる——もらったセットは表向きに置くので、狙いが周りに見えます
そして初心者にとって最大の落とし穴がこれです。リーチが使えなくなるということは、鳴いた手には別の役が必要だということ。何も考えずにポン・チーを重ねると、「形はそろったのに役がなくて、あがれない手」が完成します。鳴きが「初心者は使うな」と言われがちな理由は、ほぼこの事故にあります。
4ピン きた! チー! ……あれ、この手、やくは……?
ちょっとまって、かくにん! ないたら リーチは できないよ。やくの あては あるの?
ホッホ。なくまえに「やくは なに?」と ひとこと じぶんに きく。それだけで じこは ふせげますよ。
結論:最初は「役牌のポン」だけ使う
そこで当サイトの実戦指針はこうです——初心者のうちは、鳴きは役牌(白・發・中)のポンだけ。
理由は、役の覚え方で書いたとおり、役牌は鳴いても消えない役だからです。白・發・中を2枚持っていてポンをすれば、その瞬間に役が確定します。「役がなくてあがれない」事故が構造的に起こりません。逆にそれ以外のポン・チーは、役の知識が追いつくまで封印してかまいません。鳴かなければ、最後はリーチが役にしてくれます。
チーの出番は、タンヤオを覚えたあとにやってきます。「2〜8だけの手なら、鳴いても役が残る」と分かってから解禁するのが、順番として安全です。
なお、家族で遊ぶときは鳴きなしのシンプルルールから始めるのがおすすめです。鳴きがないと全員が自分の手に集中でき、あがりの形を覚える練習に向いています。
よくある質問
カンは覚えなくていいのですか?
カンは同じ牌4枚のセットを作る3つ目の鳴きですが、使わなくてもまったく困りません。ポン・チーと役の関係に慣れたあと、興味が出たときに覚えれば十分です。
ポンやチーは、しないで見送ってもいいのですか?
もちろんです。鳴けるチャンスに鳴く義務はありません。むしろ初心者のうちは、役牌のポン以外は見送るほうが事故が減ります。
鳴いたあと、もらった牌はどうしますか?
完成した3枚セットを、自分の手牌の右横に表向きで置きます(誰からもらったかが分かるよう、もらった牌を横向きにする作法があります)。置いたセットは崩せなくなり、代わりに手牌から1枚捨てて続行します。
同じ牌に2人が反応したら、どうなりますか?
優先順位で決まります。ロン(あがり)が最優先、次にポン(とカン)、最後がチーです。チーをしようとした牌に他の人がポンをかけたら、ポンが通ります。
鳴きの判断の土台になるのは、結局「どの役に向かう手なのか」です。まだの方は役の覚え方——最初の5つから読むと、この記事の結論がすっきりつながります。
